おとなの教科書とは
「おとなの教科書」は、高齢者向けに開発された教科書です。現在全国で５００施設、１万２千人以上の方が使用されています。
『国語』『算数』『理科』『社会』『音楽』『家庭科』『保健』『体育』など、懐かしさがいっぱいに詰まった内容の教科書となっておりますが、知識を学ぶための教科書ではありません。
昔の事を思い出してもらう回想法などを活用した内容で、認知症の方であっても楽しく「おとなの教科書」を使った授業に参加していただけます 。
おとなの教科書の特長
- 学ぶためではなく、昔を思い出して語るためのツールです。
- 中には懐かしさがいっぱいの内容で、誰もがすぐに昔を思い出すことができます。
- 机を並べた仲間と学生の気持ちに戻って会話することで、活き活きした笑顔がでてきます。
- 「生徒だった『あの日』に帰っていただき、いろいろなことを思い出せば、脳が活性化されていきます。（対話が脳を活性化することは科学的にも根拠があり、介護予防にも効果があるとされています。）
- 主役はあくまでお客様！ 先生役のスタッフは、生徒役のお客様にたくさん発言していただくよう、話を引き出します。
- おとなの教科書はご購入（1,650円/月）いただき、持ち帰っての自習等にも活用できます。
各教科の紹介
漢字、熟語、ことわざ、四文字熟語、書き順、反対言葉など日本語を丁寧に振り返り、その言葉や漢字の語源にも触れ解説します。
外食先や買い物先など、生活に即した簡単な計算が暗算でできるような問題を多く扱い、社会生活の役に立つ算数をめざしています。
季節の植物やその特長、ミニ知識にも触れ、思い出しの引き出しを開けていきます。
地理、歴史、公民と、社会でも広くリカバリーし、旅行にいくとしたら…子供の頃の出来事は…と身近に感じる社会のネタが豊富な内容です。
昔の出来事を思い出して、当時の流流行りや懐かしい歌、人気のスターなど、みなさんが楽しくディスカッションできるような曲を選定しています。
体育の体操の内容も、どこを伸ばすのか？動かすのか？効果を考えながら毎日取り組めるよう、まずはみんなで学びます。
御当地メニューや日々の生活に役立つ家庭科の情報が盛りだくさん。食欲が落ちやすい季節には、食欲を増進させる内容を楽しく掲載するなど、男性も楽しんで学べる内容です。
茶道や銀細工、バレエや孫トレなど、幅広い文化活動のページも有り、生活に潤いを与える授業内容となっています。